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本日は私たち臨床家にとって大切な立証の日です。2006年にはまだこの情報が手に入らなかったことが悔やまれます。今、あなた方が学び、まとめ、発表している情報が、ハリケーン・カタリナと似たような状況下におかれている臨床家たちの為に役立てられることを願います。
–被災後5周年を記念する学会でのコメント
このウェブサイトは,被災地で精神衛生に関わる専門家たちを支援するために作られました。FAR Fund-NORAプロジェクトは、ハリケーン・カタリナに自ら被災しながら被災者である患者を支援するサイコロジスト、精神科医、ソーシャルワーカーのニーズに沿うために計画されました。このプロジェクトを進めまとめる過程で、たくさんのことを学びました。
ハリケーン・カタリナは、多くの人に精神衛生の危機的状況を引き起こしました。災害直後には、たくさんの精神衛生のボランティアが被災地域に出向きました。被災した人に危機的カウンセリングを行う人もいましたし、生存者に働きかける初動要員たちに対して簡潔な訓練を提供する人もいました。地元の臨床家の中には、仕事に戻ることができず、Baton Rougeの避難所やGulf周辺の危機管理センターでボランティアをする人もいました。
洪水が引いた時、地元の公共機関や非営利団体、病院、他の政府機関で働く精神衛生の専門家たちは、同僚と体験を共有することができました。運営者たちが職場訓練やスーパヴィジョン、同僚同士の話し合いが行われるように努めたからです。しかし、個人開業をしている臨床家たちは、災害後の厳しい状況と一人で向き合うことになりました。
災害後2年と少しが経過した時には、多くの精神衛生の専門家たちは、彼らの仕事と生活の中で災害の長期的影響にどう適応したらよいのか理解する方法が見つからずにいました。短期の解決法はその場しのぎにはなりましたが、多くの臨床家とその患者たちが長い間感じている脆弱感、無力感、孤独を対処することはできないままでした。
2008年、ニューオリンズ・ベルミンガム精神分析センターは、FAR Fundから助成金を受けることになりました。目的は、被災後、精神的な負担が最も大きかった時に臨床家たちのニーズに答えること、体験を記述すること、また、彼らのニーズと体験を精神分析的な観点から考えることでした。地元の臨床家によって彼ら自信のために計画されたプロジェクトは、さまざまな分野や理論的オリエンテーションを超えて、クライエントと共に心的外傷に向き合う臨床家たちを支援しました。このプロジェクトの長期的な目的は、共有されたトラウマがセラピストと治療過程にどのような影響を及ぼすかについて理解を深めるためのモデルを構築することでした。
A Paradise Made in Hellの中で著者・Rebecca Solnitは、政府の麻痺と、災害においてコミュニティを作り上げた個人との分離・相違を強調しました。私たちはそのようなコミュニティを実現したと願っています。このウェブサイトは今後、被災地で患者と体験を共有するセラピストたちに捧げます。